群馬県生涯学習センター

ESD[持続可能な開発のための教育]推進セミナー【入門編・実践編】

地球温暖化による環境破壊が懸念される中、私たちは東日本大震災と原発事故というさらなる試練に直面していますが、これからも自然に恵まれた環境で、安心して人々が暮らしていけるためには、未来を担う次世代をどう育てるかという課題が、ますます重要になっています。2002年の国連総会において、我が国の提案により、2005年から2014年までの10年間を「国連持続可能な発展のための教育(ESD)の10年」とすることが決議され、国際連合教育科学文化機構(ユネスコ)がその推進機関に指定されました。その最終年度となる今年、当センターの課題解決支援講座のテーマを「ESDの視点で考える、持続可能な地域づくり・人づくり」としました。
本講座において、持続可能な社会づくりの担い手となるために必要な基礎的知識や方策について学ぶ機会を広く県民に提供し,社会の変化に適切に対応できる自立した地域住民を育成することで,このESD[持続可能な開発のための教育]の普及・啓発・推進を図ります。

【ESDとは】
ESD(Education for Sustainable Development)とは、「一人ひとりが世界の人々や将来世代、また、環境との関係性の中で生きていることを認識し、持続可能な社会の実現に向けて行動を変革するための教育のこと」を言います。

※下のイラストは、文部科学省が作成したESDストーリーブック『ESD QUEST』のキャラクターです。http://www.esd-jpnatcom.jp/こちらのURLからESDの詳しい内容が確認できます。

【ESD推進セミナー概要】
◆入門編 第1日目(講演)7月5日(土)実施
◆入門編 第2日目(シンポジウム)7月12日(土)実施
◆実践編 第1日目(講演・ワークショップ含む)10月16日(木)実施
◆実践編 第2日目(事例研究)10月23日(木)実施

 
   

【阿部 治氏】
入門編第1日目:講演会講師(立教大学教授)日本のESD研究及び推進の草分け的存在である阿部氏を招聘し、ESDの基礎的・基本的な概念や国際的な枠組みの中でのESD活動計画等について、様々な事例を用いて詳しくお話をいただきました。
【須永 徹氏】
入門編第2日目:シンポジスト
(NPO法人みんなの未来研究所代表)須永氏からは、自身がプロデュースする「おおた まちの先生見本市」の事業コンセプトや実施に至るまでの経緯等を分かりやすく丁寧にお話いただきました。そして,
「こうした活動を通して多くの人たちが連携をすることが地域の活性化につながる」と話されました。
【相澤 邦衛 氏】
入門編第2日目:シンポジスト (太田市社会福祉協議会長)相澤氏からは、活力ある地域づくりや人づくりを創造する上で、歴史ある地域の文化や郷土の芸能等を伝承していくことの必要性、次世代を担う人材を育成するための、『教育』の重要性等について、自身の豊富なご経験に基づいた数々のお話は、どれも聞く側にとって説得力のあるものでした。
【大西 康之 氏】第2日目:シンポジスト(群馬県青少年育成事業団理事長)大西氏からは、わが国の社会教育や公民館の歴史・変遷について、その頃の時代背景等を交えて詳しくお話をいただきました。まとめに大西氏は、「何事も始めた人がいて・続けた人がいて・花開く人がいる。後継者を育てることがとても大事なことだ」と力強く語られました。
【シンポジウムの様子】
3名のシンポジストの方々からは、限られた時間の中でそれぞれの立場、それぞれの視点で「持続可能な地域づくり・人づくり」について熱心にお話をいただきました。セミナー受講者が、シンポジストの話を真剣な眼差しでうなずきながら聞いている様子がとても印象的でした。
群馬県生涯学習センター(学習振興係)今年度、課題解決支援講座を担当する茂木良文社会教育主事がシンポジウムのコーディネーターを務めました。
【森 良氏】実践編第1日目:講演会講師(NPO法人エコ・コミュニケーションセンター〈ECOM〉代表)森氏からは冒頭、上記の資料(資料提供:ESD-J)を用いて「持続不可能な社会の現状」の説明がありました。また、森氏は講演のなかで「ESDは、一見すると極めて抽象的な概念で、難しいとかとらえどころがないと思われがちである。しかし、“いま目の前にいる学習者”“いま学校でやっていること”“いま地域にいる人たち”から出発すれば、とてもおもしろく、しかも質の高い学習を展開していくことができる」と力強いお話をいただきました。
【中谷 愛氏】実践編第2日目:事例発表者 並針犹垓軌薜儖会 指導主事)多摩市は市内全小学校がユネスコスクールに加盟し、学校と地域が連携してESDを進めています。中谷氏からは、同市が『2050年の大人づくり』というキャッチフレーズのもと、環境問題や自然保護活動に取り組む地元NPOなどと協力して学校の授業に反映させていること、またユネスコスクール加盟により、国内外の加盟校と交流ができるようになったことで「先生が意欲的になり、子どもたちも自主的に学習するようになった」と、ESDの成果を具体的にお話いただきました。
【柿沼 正博氏】実践編第2日目:事例発表者◆弊藺綸陳社会教育委員会委員長)千代田町教育委員会では,柿沼氏の発案により、今年度から『チャレンジ手帳・ちよだっ子』(子どもたちの地域活動を奨励するためのスタンプブック)を町内の全小学生630人に無償配布しました。この手帳は、地域の子どもたちの成長を地域の大人が見守りながら応援をしていくという観点で作成され、子どもたちの学校外でのいろいろな体験活動や学習などを地域の大人が認め励まし、子どもたちの自ら学ぶ意欲を高めるために活用されているそうです。
【チャレンジ手帳ちよだっ子表紙デザイン】
手帳の表紙は千代田町のマスコットキャラクター「みどりちゃん」が大空に羽ばたいているデザインとなっています。
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